平野智子official blog 演出家と音響監督やってる劇団員です

金曜は、マチソワで芝居を２本見てきました。

なんだか芝居人生の「今~昔」みたいな組み合わせで。

昼はシアタークリエの「異人たちの夏」
東宝の方からご招待を頂いて劇団の先輩と一緒に拝見しました。
演出：スズカツ×主演：椎名桔平のコンビで、
２０年位前の山田太一作品をうまく作っていました。
元が小説で、既に映像化もされてる作品で、
多分本来は舞台向きじゃない内容。

それでも２時間半飽きずに見られたし、面白かった。
演出とキャストの創意工夫と底力を感じました。

夜は、劇団グーフィー＆メリーゴーラウンドの「ＪＵＤＹ」を観劇。
場所は池袋のシアターグリーン。

学生時代に私が主宰していた巴の役者（７つ上で、現在は結婚して上海在住）が、帰国して久しぶりに舞台に出るというので、当時のメンバーと見に行ったのですが、正直いろんな意味でつらかった。

作品自体、本が悪い・演出が悪い・キャストが悪いで、
開始５分で飽きてしまいました。

それでも、今日の目的は「彼の芝居復帰を見守る」だから、
と自分を言い聞かせていたのですが、
その彼の登場で思いは脆くも崩れました…。

まず、１０年前より芝居が下手でした。
トレーニングを怠っていた感がありありで、
滑舌が悪くて台詞がはっきりしない。
１０年間何をしていたんだ？と怒りたくなる位、
人間としての成長が見られない。

役者って結局「人間的魅力」に尽きるんですよね。
どんなに見た目が良くても中身が伴わなければダメ。

こっちは８年間プロの世界で揉まれてきたから、ものすごく隔たりを感じてしまい、終演後はかける言葉が見つからないまま挨拶だけして、居酒屋に直行です（泣）
そして、女二人、終電まで飲み続けました。。。